名古屋市科学館に行ってきました①

念願の名古屋市科学館のプラネタリウムに行ってきました.

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これが科学館の建物です.銀色の球体がプラネタリウムが入ってるドーム.
とにかくでかいです.建物からはみだしてます.

名古屋市科学館は日本で二番目に人気の科学館(一番は上野の国立科学博物館).
2011年に改装してプラネタリウムは世界最大のプラネタリウムとしてギネス記録になりました.

そのせいかリニューアルから3年半が経ったいまでも,プラネタリウムのチケットを取るためには朝から行列に並ぶ必要があります.
私も開館の1時間半前に行って,朝一番のチケットを確保しました.これから行く人は混雑状況をよく確認してから行ってください.

 

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外から見てでかいなら,中も当然広いです.天頂がすごく高いところにあります.

シートがすごく贅沢.一つ一つが独立してるので,左右の人を気にする必要がありません.前後の間隔も足を伸ばしてもぶつからないくらい広いです.
何よりも贅沢なのが,シートが左右に45度ずつ回転することです.背中側の星もシートを回して楽に見上げることができます.これは画期的.
ドームが2倍近く広くなってるのに,座席数は減ったという理由がよくわかりました.

ちなみにプラネタリウムではドームの大きさは,星空のリアルさに直結します.
本物の空では星は無限遠にあると考えられますが,プラネタリウムでは星は近くに映ります.そのため席によって見え方が異なったり,星と星の間隔が狭く感じられたりします.ドームを広げることでこれらの問題が解決され,よりリアルな星空を再現できるというわけです.
学芸員の方がいうにはもっと大きくしたかったらしいです.でも予算の都合で無理だったとか.この大きさでもすでに無理してる気がするんですが,名古屋市は贅沢ですね.

 

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ドーム中央に置かれる恒星投影機は,カールツァイス製.ユニバーサリウムⅨ型という最新の機械です.なんていうか,美しい機械です.

こいつの映す星空はとにかく綺麗でした.
光学系が優れているんでしょう,星像がすごくシャープです.しかも星の瞬きまで完全に再現されていました.スクリーンが大きいおかげで本当にリアルな星空が再現されます.
メガスターもすごいと思いましたが,美しさでいったらツァイスの方が上だと感じました.

そして,上映プログラムは伝統の生解説.これが最高に贅沢.
最近だとCGを使った全天周映像を流すだけという館が多いんです.でも,名古屋は違いました.学芸員の方が生解説でっていうスタイルはとても貴重です.
しかも,ただ星座の話をするのではなく,最新の研究成果まで踏まえた幅広い話を聞けます.説明の仕方もすごく勉強になりました.

 

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ところで,これを読んでる皆さんはプラネタリウムの特等席がどこかご存知でしょうか?
名古屋市科学館だと座席は上図のようになっていますが,この中で一番見やすいのは学芸員のすぐ横のAブロックです.なぜなら,解説をする学芸員の方が見やすいように星を映すから.Aブロックだと,主役の星が常に正面に見ることができます.逆にDブロックは上下逆さまに見えてしまうためおすすめしません.
残念ながら名古屋市科学館は席の予約や指定をすることができません.Aブロックの席から順に発券されるみたいなので,いい席で見たければ早めに来て並ぶことをおすすめします.

また,あまり知られていないようですが,チケットを買うときに市営地下鉄&バスの一日乗車券(土日エコきっぷ)を見せると一割引きになります.

 

久しぶりにプラネタリウムに行きましたが,設備の作り方からプログラムの構成まで非常に勉強になりました.
他の展示もおもしろいのですが,長くなったのでそれは次の記事で書こうと思います.